アルザス&ロレーヌ地方のワインの産地について

アルザス地方とロレーヌ地方になります。白ワインの名産地として知られています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験の人は、グラン・クリュとブドウの品種を中心に覚えましょう。

目次

アルザス・ロレーヌ地方の概要

アルザス(Alsace)とロレーヌ(Lorraine)地方はフランスの西部に位置しています。気候は乾燥しやすい大陸性気候です。

ドイツと隣接しているため、ドイツの文化的影響を受けています。ブドウやグラン・クリュの名称にもその影響が見受けられます。

アルザス地方の年間ワイン生産量は約120万hL、ロレーヌ地方は約1万hLです。

また、アルザス地方で生産されるワインの9割以上が白ワインになります。

ブドウの品種

アルザス・ロレーヌ地方で生産されるブドウの品種は、白ブドウが主に6品種、黒ブドウはピノ・ノワールです。

<黒ブドウ>
ピノ・ノワール(Pinot Noir)

<白ブドウ>
リースリング(Riesling)
ピノ・グリ(Pinot Gris)
ピノ・ブラン(Pinot Blanc)
シルヴァネール(Sylvaner)=クレヴネール(Klevner)
ミュスカ(Muscat)
ケヴュルツトラミネール(Gewürztraminer)

アルザス地方のA.O.C.

アルザス地方にはグラン・クリュがあります。AOCは下記の通りです。

  1. アルザス(Alsace)
  2. ヴァン・ダルザス(Vin d'Alsace)
  3. クレマン・ダルザス(Crémant d'Alsace)
  4. アルザス・グラン・クリュ(Alsace Grand Cru)

アルザス、ヴァン・ダルザス

アルザス及びヴァン・ダルザスは、1962年にA.O.C.に認定されました。

赤、白、ロゼワインを生産することができます。

単一品種の場合は品種名を、複数種をブレンドした場合はエデルツヴィッケール(Edelzwicker)ジャンティ(Gentil)などの表記がされます。

なお、ピノ・ノワールとピノ・グリは手摘みで収穫します。

クレマン・ダルザス

クレマン・ダルザスは白及びロゼのスパークリングワインになります。

シャンパーニュと同じように瓶内で二次発酵を行います。(最低9ヶ月以上)

クレマンに使われる全てのブドウも手摘みになります。

アルザス・グラン・クリュ

アルザス・グラン・クリュでは白ワイン(甘口ワインも含む)のみ認められており、ブドウはすべて手摘みになります。

アルザス・グラン・クリュには、51のリュー・ディ(Lieux-dits)と呼ばれる区画があります。

一部例外を除き、認められているブドウの品種は下記の4つです。

  • リースリング(Riesling)
  • ピノ・グリ(Pinot Gris)
  • ミュスカ(Muscat)
  • ケヴュルツトラミネール(Gewürztraminer)

上記の4つの品種以外が使える、例外的なA.O.C.があります。

  • アルテンベルグ・ド・ベルガイム(Altenberg de Bergheim)
  • ゾッツェンベルグ(Zotzenberg)
  • ケフェルコップフ(Kaefferkopf)

アルテンベルグ・ド・ベルガイム

アルテンベルグ・ド・ベルガイムは、複数品種をブレンドします。

現在はリースリング、ピノ・グリ、ケヴュルツトラミネールの3品種のみですが、2005年まではピノ・ノワールやシャスラなども使用可能でした。

ケフェルコップフ

こちらも複数品種ブレンド可能です。

使用可能品種は、リースリング、ピノ・グリ、ケヴュルツトラミネール、ピノ・ノワール、ミュスカ・ブランなどです。

ゾッツェンベルグ

シルヴァネールを使用します。

甘口ワイン

続いて、甘口ワインになります。

アルザスとアルザス・グラン・クリュの中で、下記の条件を満たした甘口ワインは、ヴァンダンジュ・タルディヴ(Vendanges Tardives)セレクション・ド・グラン・ノーブル(Sélection de Grains Nobles)の表記が認めれています。

ヴァンダンジュ・タルディヴは遅摘み、セレクション・ド・グラン・ノーブルは粒を選定したものという意味になります。

<共通の条件>

  • ゲヴェルツトラミネール、リースリング、ピノ・グリ、ミュスカの4品種のみ
  • ブドウは手摘みで収穫
  • 収穫した時の糖度が基準値を満たしていること
  • 収穫の翌年の6/1まで熟成を行う

<糖度条件>

ヴァンダンジュ・タルディヴの場合
ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ→270g/L
リースリング、ミュスカ→244g/L

セレクション・ド・グラン・ノーブルの場合:
ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ→306g/L
リースリング、ミュスカ→276g/L

ロレーヌ地方のA.O.C.

ロレーヌ地方の主なA.O.C.は主に2つです。

コート・ド・トゥール

コート・ド・トゥール(Côtes de Toul)は、赤、白、ロゼの生産が可能です。

品種は下記の通りです。

  • 赤ワイン:ピノ・ノワールのみ
  • 白ワイン:オーセロワ
  • ロゼワイン:ガメイとピノ・ノワールを必ずブレンド

モーゼル

モーゼル(Moselle)も赤、白、ロゼの生産が認められています。

品種は下記の通りです。

  • 赤ワイン:ピノ・ノワールのみ
  • 白ワイン:オーセロワ、ピノ・グリなど
  • ロゼワイン:ピノ・ノワールを必ず70%以上使用

アルザス・ロレーヌ地方の説明はここまでです。

冒頭にも書いた通り、ドイツの影響を受けているエリアですので、ドイツ料理を食べる際はビールだけでなくアルザスワインも試してみてはいかがでしょうか。

 
 
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる