【ワインの産地】オーストリアの解説!

ワインの産地の解説、今回はオーストリアになります。

オーストリアはヨーロッパの中部に位置し、モーツァルト、シューベルトなど著名な音楽家を多数輩出している国です。

それではオーストリアのワインの産地について詳しく説明していきます!

目次

オーストリアの概要

オーストリアの首都はウィーンで、街の中心をドナウ川が流れています。公用語はドイツ語になります。

ドイツ、スイス、イタリア、チェコ、ハンガリー、スロバキア、スロヴェニアと多くの国に接しています。(海はありません)

オーストリア東部は山岳地帯のため、ワインの産地は西側に集中しています。ブドウ畑の標高は平均で200mほどです。

9つの州がありますが、ワインの産地として重要なのは4つになります。(詳しくは後述)

>ドイツの産地についてはこちら

主なブドウ品種

オーストリアの主なブドウの品種になります。

<黒ブドウ>

  • ツヴァイゲルト(Zweigelt)=ロートブルガー(Rotburger)
  • ブラウフレンキッシュ(Blaufränkisch)=フランコフカ(Frankovka)

<白ブドウ>

  • グリューナー・ヴェルトリーナー(Grüner Veltliner)=ヴァイスギプフラー(Weißgipfler)

ワイン法

オーストリアのワイン法はドイツと似ていますが、いくつか異なる点がありますので混同しないように注意しましょう。

オーストリアの原産地呼称制度はDAC(Disitricus Austriae Controllstus)と言います。

また、ブドウの糖度の基準としてKMW糖度を用いています。ドイツのエクスレと異なるのは、エクスレは収穫時のブドウの糖度であるのに対し、KMW糖度はワインを造る前の果汁の糖度です。

<クヴァリテーツヴァイン>

  • カビネット(KMW糖度:17度以上、アルコール9%以上)
  • DAC

<プレディカーツヴァイン>

  • トロッケンベーレンアウスレーゼ(KMW糖度:30度以上)
  • シュトローヴァイン、シルフヴァイン(KMW糖度:25度以上)
  • アイスヴァイン(KMW糖度:25度以上)
  • ベーレンアウスレーゼ(KMW糖度:25度以上)
  • アウスレーゼ(KMW糖度:21度以上)
  • シュペトレーゼ(KMW糖度:19度以上)

クヴァリテーツヴァインは、単一の生産地域のブドウを使用し、その土地で造られたワインになります。40種類の品種が認可されています。

DACにはさらに3つの格付けがされています。リーデンヴァイン Riedenwein > オーツヴァイン Ortswein > ゲビーツヴァイン Gebeitsweinの順で、それぞれ単一畑名ワイン、単一村名ワイン、地域名ワインになります。

プレディカーツヴァインはKMW糖度とブドウの状態によって分類されています。ドイツでも使われている名称ですが、定義が異なります。

トロッケンベーレンアウスレーゼ(Trockenbeerenauslese)は、大半が貴腐ブドウ、そして乾燥したブドウを用います。KMW糖度は30度以上でなければなりません。

シュトローヴァイン(Strohwein)またはシルフヴァイン(Schilfwein)は、完熟ブドウを藁の上で、空中に浮かせた状態で3ヶ月以上乾燥させたブドウを使用します。KMW糖度は25度以上。

アイスヴァイン(Eiswein)は、収穫時に凍結したブドウを使用します。KMW糖度は25度以上。

ベーレンアウスレーゼ(Beerenauslese)は、貴腐ブドウまたは過熟したブドウを用います。KMW糖度は25度以上。

アウスレーゼ(Auslese)は、未熟なブドウを取り除いた選別したブドウを使用します。KMW糖度は21度以上。

シュペトレーゼ(Spätlese)は、完熟ブドウを使用します。KMW糖度は19度以上。

主な産地

オーストリアの主なワインの産地は4つの州に位置する、14個のDAC、ヴァーグラム、テルメンレギオン、ウィーン、そして独自の品質基準を採用しているヴァッハウを合わせた18ヶ所になります。

<ニーダーエスタライヒ州(Niederösterreich)>

  1. ヴァッハウ(Wachau)
  2. クレムスタールDAC(Kremstal DAC)
  3. カンプタールDAC(Kamptal DAC)
  4. トライゼンタールDAC(Traisental DAC)
  5. ヴァーグラム(Wagram)
  6. ヴァインフィアテルDAC(Weinviertel DAC)
  7. カルヌントゥムDAC(Carnuntum DAC)
  8. テルメンレギオン(Thermenregion)

<ウィーン州(Wein)>

  1. ウィーン(Wein)
  2. ヴィーナー・ゲミシュター・サッツDAC(Wiener Gemischter Satz DAC)

<ブルゲンラント州(Burgenland)>

  1. ノイジードラーゼーDAC(Neusiedlersee DAC)
  2. ライタベルクDAC(Leithaberg DAC)
  3. ロザリアDAC(Rosalia DAC)
  4. ミッテルブルゲンラントDAC(Mittelburgenland DAC)
  5. アイゼンベルクDAC(Eisenberg DAC)

<シュタイヤーマルク州(Steiermark)>

  1. ヴルカンラント・シュタイヤーマルクDAC(Vulkanland Steiermark DAC)
  2. ヴェストシュタイヤーマルクDAC(Weststeiermark DAC)
  3. ズュートシュタイヤーマルクDAC(Südsteiermark DAC)
オーストリア

ニーダーエスタライヒ州がオーストリア国内のブドウ栽培面積最大で、61%に上ります。

ニーダーエスタライヒ州内でオーストリアで最大のDACがヴァインフィアテルになります。初めてDACに認定された産地でもあります。

ヴァッハウ渓谷は斜面に広がる美しいブドウ畑の景観がユネスコ世界遺産に登録されています。独自の格付けを行なっているため、DACとは区別しています。

ヴァッハウの格付けは以下の3つの基準です。

  1. スマクラト(Smagrad)KMW18.2度以上、Alc12.5%〜
  2. フェーダーシュピール(Federspiel)KMW17~18.2度、Alc11.5~12.5%
  3. シュタインフェーダー(Steinfeder)KMW15~17度、Alc11.5%以下

地図で押さえておきたいのは、クレムスタールDAC、カンプタールDAC、ヴァッハウの位置です!

ウィーン州はオーストリアの首都がある場所です。長らく、ホリイゲ(Heurige)と呼ばれる安価な新酒の産地として知られていましたが、近年でが高級志向のワインの生産に力を入れています。

ブルゲンランド州は、隣のハンガリーのパンノニア平原から流れ込む暖気の影響で温暖な産地となっています。

ブラウフレンキッシュやツヴァイゲルトを使用した赤ワインが多く、オーストリア国内の赤ワインの約半分を生産しています。

ノイジードラーゼーDACは、広大な産地で世界遺産にも登録されたノイジードル湖に面しています。北部、東北部、南東部の3つの区域に分けられ、北部ではピノ・ノワールやザンクト・ラウレントを使用した赤ワインが造られています。

ロザリアDACは赤ワイン以外にロゼでも知られています。

シュタイヤーマルク州は、オーストリアの南に位置しますが、冷涼な地域になります。また、アドリア海から吹く風の影響で降水量も多いです。

ヴェストシュタイヤーマルクDACでは、ブラウアー・ヴィルトバッハー(Blauer Wildbacher)という品種を用いた強烈な酸味のロゼ、シルヒャー(Schilcher)が造られています。

最後に

前述しましたが、オーストリアはドイツと混同しやすいのでその違いをしっかり押さえましょう。

あまり飲む機会が多くないかもしれませんが、オーストリアのワインも色々試してみたいと思います。

特にシルヒャーは一度味わってみたいです!

 
 
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