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【ワインの産地】シャンパーニュ地方の解説!

 

 

ワインエキスパートの各産地の勉強はフランスのシャンパーニュ地方から始めました。

この記事では、なぜシャンパーニュ地方から始めたのかその理由と、シャンパーニュ地方で抑えたポイントを説明したいと思います。

シャンパンの銘柄に関する他の記事もありますので、良かったらのぞいてみて下さい!

 

シャンパーニュ地方から勉強

ワインの生産で特に有名な国はフランス、イタリア、スペイン、アメリカ、チリなどが挙げられます。

しかし、ワイン用語の多くはフランス語が使われており、ワイン生産の基礎となっている部分も多いのでフランスから始めるのがいいと思いました。

フランスは、ボルドー、ブルゴーニュ、アルザスなど有名な産地がたくさんありますが、シャンパーニュ地方はその中では比較的覚える事項が少ない方なので、取り掛かりにはもってこいです。

ただ、シャンパンはスティルワインの製法とはまた違いますので、製法は予め学習しなければなりません。

 

シャンパーニュとは

シャンパーニュ地方で、かつ定められたA.O.C.の規定に従って作られたスパークリングワインのみをシャンパーニュ(シャンパンとも)と呼ぶことができます。

それ以外のスパークリングワインは一般的に『ヴィン・ムスー(Vin mousseux)』と言います。

ただし、シャンパーニュ地方以外で、シャンパーニュと同様の製法で作られたスパークリングワインに関しては『クレマン(Crémant)』と呼ぶ場合もあります。

クレマン・ドゥ・ブルゴーニュ(Crémant de Bourgogne)やクレマン・ダルザス(Crémant d'Alsace)などが有名です。

 

シャンパンの製法

続いて、シャンパンの製法について説明します。

分からない用語がある場合は、スティルワインの製法のページで説明していますのでそちらをご覧下さい。(赤字については下で説明します)

  1. 収穫・選定 (Vendange)
  2. 圧搾(Pressurage)
  3. 発酵(Fermentation Alcoolique)
  4. 調合(Assemblage)
  5. 瓶詰め(Tirage)
  6. 二次発酵(Deuxième Fermentation)
  7. 動瓶(Remuage)
  8. 殿引き(Dégorgement)
  9. 糖分の調整(Dossage)
  10. 栓をする(Bouchage)

 

下記にシャンパーニュの製法工程において、特に覚えておきたいポイントをまとめました。

収穫・選定

シャンパーニュではぶどうは房の状態で、かつ手摘みで収穫しなければなりません。機械で収穫してしまうとシャンパーニュと名乗ることができないのです。

圧搾

ぶどうを圧搾して果汁を取り出します。4000kgのぶどうから果汁を2550Lまでを得ることが認められています。最初の2000Lと550Lを区別しており、それぞれキュヴェ(Cuvée)、タイユ(Taille)と呼ばれます。

調合

シャンパーニュでは、畑や品種が異なるワインを混ぜ合わせます。それぞれのシャンパーニュの特徴となり、また生産年の異なるものを入れることで品質を安定して保つことができます。

二次発酵

シャンパンの製法の大きな特徴の一つです。瓶の中で最低15ヶ月は発酵させます。(ヴィンテージの場合は36ヶ月以上)

動瓶

近年は機械化もされていますが、本来は手作業で毎日ボトルを8分の1ずつ回転させます。最終的に瓶を逆さにすることで、ボトルの栓の方に澱が来るようにします。

その後、瓶の口をNaCl水溶液で澱を凍らせて取り除きます。

 

シャンパーニュ地方の概要

シャンパーニュ地方は5つの地区で構成されます。

フランスの地図上にその大まかな場所を載せます。

  1. モンターニュ・ドゥ・ランス(Montagne de Reims)
  2. ヴァレ・ドゥ・ラ・マルヌ(Vallée de la Marne)
  3. コート・デ・ブラン(Côte des Blancs)
  4. コート・ドゥ・セザンヌ(Côte de Sézanne)
  5. コート・デ・バー(Côte des Bar)

この5つの地区のうち、①〜③のグラン・クリュの村名を覚えました。

シャンパーニュ

 

主なグラン・クリュ

順番が先ほどと前後しますが、グラン・クリュの数が少ない順に紹介します。

ヴァレ・ドゥ・ラ・マルヌ

ヴァレ・ドゥ・ラ・マルヌ(Vallée de la Marne)は『マルヌ川の谷』という意味です。

ヴァレ・ドゥ・ラ・マルヌ地区に属するグラン・クリュはたったの二つです。

  1. アイ(Aÿ)
  2. トゥール・シュル・マルヌ(Tours sur Marne)

また、この地区は主にムニエを栽培しています。

アイの南西にあるエペルネー(Epernay)には、最も有名なシャンパンメゾンであろうモエ・エ・シャンドン(Moët et Chandon)やペリエ・ジュエ(Perrier Jouët)があります。

コート・デ・ブラン

コート・デ・ブラン(Côte des Blancs)は直訳すると『白の丘』という意味の地名です。

その名の通り、この地区で取れるブドウはシャルドネがほとんどになります。

コート・デ・ブランのグラン・クリュは6つです。

  1. シュイイ(Chouilly)
  2. アヴィーズ(Avize)
  3. ル・メニル・シュル・オジェ(Le Mesnil sur Oger)
  4. オジェ(Oger)
  5. クラマン(Cramant)
  6. オワリー(Oiry)

モンターニュ・ドゥ・ランス

モンターニュ・ドゥ・ランス(Montagne de Reims)は、『ランスの山』という意味の地名です。

谷であるヴァレ・ドゥ・ラ・マルヌの北川に位置します。

ここは最多の9つのグラン・クリュを覚えました。

  1. ピュイジュー(Puisieulx)
  2. シルリー(Sillery)
  3. ボーモン・シュル・ヴェルス(Beaumont sur Velse)
  4. ヴェルズネー(Verzenay)
  5. ヴェルジー(Verzy)
  6. アンボネー(Ambonnay)
  7. ブジー(Bouzy)
  8. ルヴォワ(Louvois)
  9. マイイ・シャンパーニュ(Mailly-Champagne)

 

シャンパンの種別

シャンパン(フランス語の発音はシャンパーニュ)にはいくつか種類があります。

ノン・ヴィンテージ(Non Vintage)

ノン・ヴィンテージはメゾンが毎年製造しているシャンパンになります。単に『NV』と表記することもあります。

モエ・エ・シャンドンであれば『モエ アンペリアル(Moët Impérial)』、ペリエ・ジュエであれば『ラ・キュヴェ(La Cuvée)』がNVになります。

瓶詰めから最低15ヶ月間はかかり、瓶詰めから澱抜きの二次熟成期間が12ヶ月以上の義務があります。

ヴィンテージ(Vintage)

ヴィンテージは上のノン・ヴィンテージとは異なり、いいブドウが採れた年だけ作られます。

従って、年式が表記されます。

ヴィンテージは瓶詰めから最低36ヶ月間熟成させます。

モエ・エ・シャンドンであれば『グラン ヴィンテージ(Grand Vintage)』、ペリエ・ジュエであれば『ミレジメ(Millésimé)』がヴィンテージシリーズになります。

ロゼ(Rosé)

ロゼはスティルワインと同じように、ピンク色のシャンパンのことです。

モエ・エ・シャンドン『ロゼ アンペリアル(Rosé Impérial)』などがあります。

プレスティージュ・キュヴェ(Prestige Cuvée)

プレスティージュ・キュヴェとはメゾンを代表する、いわばフラグシップシャンパンになります。

車で例えるならばメルセデスベンツSクラス、レクサスLSの立ち位置です。

ローラン・ペリエ『グラン シエクル(Grand Siècle)』やペリエ・ジュエ『ベル エポック(Belle Époque)』がプレスティージュ・キュヴェとなります。

ブラン・ド・ブラン(Blanc de Blancs)

ブラン・ド・ブランはシャルドネのみで作られたシャンパンのことです。

通常の物に比べて値段が高めになっています。

ブラン・ド・ノワール(Blanc de Noirs)

こちらは黒ブドウ(主にピノ・ノワール)のみで作られたシャンパンです。

あまり多くはないので、珍しいシャンパンになります。

 

生産者の業態

シャンパンについて調べているとRMやNMなどの表記を目にすることがあります。

これらはその銘柄の生産者のタイプを表しています。

今回はその中でも代表的な2つのタイプについて説明します。

レコルタント・マニピュラン(Récoltant Manipulant)
略称:RM、自社の畑で収穫したぶどうだけを使いシャンパンを作るメゾン

ネゴシアン・マニピュラン(Négociant Manipulant)
略称:NM、ぶどうを他社からも購入してシャンパンを作るメゾン

※Récoltant:収穫する人
※Négociant:交渉する人

 

シャンパーニュ地方のA.O.C.

シャンパーニュ地方では知名度は高くないですが、スティルワイン(発泡性でない通常のワイン)も生産しています。

A.O.C.はシャンパーニュを含めて3つあります。

  1. シャンパーニュ(Champagne)
  2. コトー・シャンプノワ(Coteaux Champenois)
  3. ロゼ・デ・リセイ(Rosé des Riceys)

シャンパーニュは発泡性の白・ロゼ、コトー・シャンパノワはスティルワインの赤・白・ロゼを生産しています。

ロゼ・デ・リセイはピノ・ノワール100%のロゼワインのみが認められています。

 

学習のポイント

  1. Millésimé(Vintage)の最低熟成期間は?
  2. 6気圧の炭酸ガスを得るのに加える糖は1Lあたり何g?
  3. Grand Cruの村の数は全部でいくつ?
  4. シャンパーニュ地方で最も栽培面積の広い品種は?
  5. ピノ・ノワール100%のロゼのみ認められているAOCは?
  6. Montagne de ReimsにあるGrand Cruの村の数は?
  7. 炭酸ガスを発生させるために加える糖分を含む調合液の名称は?

 

 

解答

  1. 36ヶ月
  2. 24g
  3. 17
  4. ピノ・ノワール
  5. Rosé des Riceys
  6. 9
  7. Liqueur de Tirage(リキュール・ド・ティラージュ)

 

 

終わりに

最後に、テイスティングも兼ねて何本かシャンパーニュを飲んでみたのでここに書きたいと思います。

  • Moët et Chandon Moët Impérial
  • Laurent-Perrier LA CUVÉE
  • Perrier Jouet Grand Brut
  • Charles Heidsieck Brut Réserve
  • Louis Roederer Brut Premier

この中では、シャルル・エドシックが一番キレがあり、辛口でスッキリとした味わいでした。

モエ・エ・シャンドン、ローラン・ペリエは癖がなく、万人受けしそうな飲みやすいシャンパーニュだと思います。

 

個人的に一番好きなのが、ペリエ・ジュエ グラン・ブリュットです!華やかな香りと、飽きの来ない上品な味わいが堪りません。

ボトルやボックスも飾っておきたくなるようなデザインです。

価格は7,000円前後です。

 

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