ポルトガルのワインの産地と特徴について

この記事では、ワインの産地としてのポルトガルについて解説していきます。

ポルトガルのワインを目にする機会はそこまで多くないかもしれませんが、実はワインに使われている天然コルクの大半がポルトガル産です。

また、ポートやマディラなどの酒精強化ワインも有名です。

目次

ポルトガルの概要

ポルトガルはスペインの西、大西洋に面した国です。イベリア半島にあり、首都はリスボン(Lisbon)です。

ブドウの栽培は紀元前600~500年ごろに始まったとされています。ポルトガルは固有種の数も多いのが特徴です。

また、コルクの生産が盛んで、世界のコルクの約半分がポルトガル産になります。

食文化として、ヨーロッパの中で最も米の消費量が多い国です。水産業も盛んでマグロやイワシなどがよく獲れます。

主なブドウの品種

ポルトガルで主に栽培されているブドウの品種になります。

栽培面積が最大なのは黒ブドウのアラゴネス(ティンタ・ロリス)で、スペインのテンプラニーリョになります。

白ブドウの中で最も栽培されているのはフェルナォン・ピレス(マリア・ゴメス)です。

<黒ブドウ>

  • アラゴネス(Aragonez)=ティンタ・ロリス(Tinta Roriz)
  • トウリガ・ナショナル(Touriga Nacional)
  • バガ(Baga)

<白ブドウ>

  • フェルナォン・ピレス(Fernão Pires)=マリア・ゴメス(Maria Gomes)
  • アルヴァニーリョ(Alvarinho)
  • エンクルザード(Encruzado)

原産地呼称制度

ポルトガルは1756年に世界で初めて、原産地を保護する法律をポートに対して成立させました。

現在の原産地呼称制度はEUのルールに従って制定されています。

31ヶ所が原産地名称保護ワイン(D.O.C.)として、14ヶ所が地理的表示保護ワイン(V.R.)として認定されいます。

  • D.O.C.(Denominação de Origem Controlada)
  • V.R.(Vinho Regional)
  • Vinho

主な産地

ポルトガルの主要産地の地図になります。

マデイレンス、マディラは首都リスボンから1,000kmほど離れた島になります。

ピコ、ビスコイトス、グラシオーザは、大西洋に浮かぶアゾレス諸島になります。リスボンから飛行機で2時間ほどの距離で、ピコのブドウ畑はポルトガル最高峰のピコ山とともに世界遺産に登録されています。

Portugal

以下、ポルトガルの産地の中でも押さえておくべき箇所になります。

ミーニョ地方(Minho)

  • ヴィーニョ・ヴェルデ(Vinho Verde)

デュリエンセ地方(Duriense)

  • ポート(Porto)
  • ドウロ(Douro)

テラス・ド・ダォン地方(Terras do Dão)

  • ダォン(Dão)
  • ラフォインス(Lafões)

ベイラ・アトランティコ地方(Beira Atlântico)

  • バイラーダ(Bairrada)

リスボア地方(Lisboa)

  • ブセーラス(Bucelas)
  • カルカヴェロス(Carcavelos)
  • コラーレス(Colares)
  • ロウリニャア(Lourinhã)

テラス・マデイレンセス地方(Terras Madeirenses)

  • マディラ(Madeira)
  • マデイレンセ(Madeirense)

ブドウの栽培面積が最大なのがドウロになります。

ドウロ川沿いにブドウ畑が広がっており、バイショ・コルゴ(Baixo Corgo)、シマ・コルゴ(Cima Corgo)、ドウロ・スーペリオール(Douro Superior)の3つのサブリージョンがあります。

ドウロ川の河口には酒精強化ワインのポートで有名な都市ポルト(Porto)があります。

ヴィーニョ・ヴェルデはポルトガルで最北の産地です。

直訳すると「緑の地」という意味で、微発泡の白ワインからしっかりとした赤ワインやスパークリングワインなど、多様なワインが造られているエリアです。

酒精強化ワイン

ポルトガルは大航海時代の長い船旅の影響で、酒精強化ワインも多く造られています。(アルコール度数を高めることで劣化を防ぐ)

特にポートとマディラが有名です。

ポート

porto

ポートは黒ブドウを原料にするレッド・ポートとロゼ・ポート、白ブドウ原料のホワイト・ポートの3種類に分けれられます。

さらにレッド・ポートには、赤い色の若いポートワインであるルビー・ポートと、酸化熟成させた褐色のトウニー・ポートがあります。

ポートはブドウの畑によって6段階に格付けされています。

また、ポートのアルコール度数は19~22%と決められています。

マディラ

マディラ島で生産される酒精強化ワインです。

マディラで使用される主なブドウの品種は次の通りです。

<黒ブドウ>

  • ティンタ・ネグラ・モーレ(Tinta Negra Mole)

<白ブドウ>

  • セルシアル(Sercial)
  • ヴェルデーリョ(Verdelho)
  • ボアル(Boal)
  • マルヴェラジア(Malvasia)
  • テランテス(Terrantez)

マディラの熟成年数によって4つの種類に分けられます。

  • スタンダード:3年以上
  • レゼルヴァ:5年以上
  • スペシャル・レゼルヴァ:10年以上(オールド・レゼルヴァとも)
  • エクストラ・レゼルヴァ:15年以上

また、マディラのアルコール度数は17~22%と定められています。

最後に

ポルトガルのワインをたくさん取り揃えているお店は限られているかもしれませんが、その魅力は価格はお手頃なものが多く、様々な品種を味わうことができる点にあると思います。

ポルトガルのワインを試してみたい方は、カルディで販売されている「エスカパーダ ヴィーニョ・ヴェルデ」がおすすめです。

シャープな酸味があり、微発泡でさっぱりしています。しっかり冷やしてから飲むといいでしょう!

 
 
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