ソムリエ試験対策!ローヌ地方の解説

ローヌ地方はフランス南部のワインの生産地になります。

前回、フランス中部のロワール地方について記事を書きましたが、ローヌ地方も同じようにローヌ川沿いにぶどう畑があります。

目次

ローヌ地方の概要

ローヌ地方(Rhône)はフランス南東部、ローヌ川沿いに位置するワインの産地です。

主要都市はアヴィニョン(Avignon)になります。

ワインの年間生産量は約250万hLで、ラングドック・ルーションに続いてフランスにおいて生産量第2位を誇る地域です。

ワインの歴史は14世紀まで遡り、ローマ教皇がアヴィニョンに教皇庁を仮設したことがきっかけです。教皇の第2の住居としてシャトー・ヌフに城を建設し、その周囲でブドウの栽培が始まりました。

シャトー・ヌフ・デュ・パプはローヌの象徴的なA.O.C.です。

気候はローヌ川上流が半大陸性気候、下流は地中海性気候になります。上流から下流に向かって冷涼な風『ミストラル』が吹きます。

ブドウの品種

気候が異なるため、上流(北)と下流(南)で栽培されるブドウの品種も異なります。

上流(北)

<黒ブドウ>
シラー(Syrah)

<白ブドウ>
ヴィオニエ(Viognier)
マルサンヌ(Marsanne)
ルーサンヌ(Rousanne)

下流(南)

<黒ブドウ>
グルナッシュ(Grenache)
シラー(Syrah)
カリニャン(Carignan)
ムルヴェードル(Mourvèdre)

<白ブドウ>
グルナッシュ・ブラン(Grenache Blanc)
ルーサンヌ(Roussanne)
クレレット(Clairette)
ピクプール(Piquepoul)

ローヌ地方のA.O.C.

Rhône

北ローヌ

初めにローヌ川上流部のA.O.C.になります。

ヴィエンヌ(Vienne)からモンテリマール(Montélimar)の辺りまでが北ローヌとなります。

コート・ロティ(Côte-Rôtie)赤 
コンドリュー(Condrieu)  
シャトー・グリエ(Château-Grillet)  
サン・ジョゼフ(Saint-Joseph)赤 
エルミタージュ(Hermitage)赤 
クローズ・エルミタージュ(Crozes-Hermitage)赤 白・甘口
コルナス(Cornas)
サン・ペレイ(Saint-Péray)  
クレレット・ド・ディー(Clairette de Die)  白泡 ロゼ泡
クレマン・ド・ディー(Crémant de Die)  白泡
コトー・ド・ディー(Coteaux de Die)  
シャティヨン・アン・ディオワ(Châtillon en Diois)赤 白 ロゼ

コート・ロティはシラーを80%以上使用し、ヴィオニエを20%まで使うことができます。

コンドリューとシャトー・グリエはヴィオニエ100%です。

サン・ジョゼフの赤はシラーを90%以上使用し、マルサンヌ・ルーサンヌは10%以下になります。

エルミタージュとクローズ・エルミタージュの赤はシラー85%以上、マルサンヌ・ルーサンヌは15%以下になります。また、エルミタージュにはエルミタージュ・ヴァン・ド・パイユと呼ばれる甘口の白ワインもあります。

コルナスはシラー100%です。

サン・ペレイには、サン・ペレイ・ムスーと呼ばれる白のスパークリングもあります。

クレレット・ド・ディーとコトー・ド・ディーはクレレット100%、クレマン・ド・ディーはクレレット55%以上使用します。

南ローヌ

南ローヌはモンテリマール(Montélimar)から地中海の間に位置するエリアです。

シャトーヌフ・デュ・パプが特に有名なA.O.C.になります。

シャトーヌフ・デュ・パプ(Châteauneuf du Pape)赤 白 
グリニャン・レ・ザテマール(Grignan-les-Adhémar)赤 白 ロゼ
コート・デュ・ヴィヴァレ(Côtes du Vivarais)赤 白 ロゼ
デュシェ・デュゼス(Duché d'Uzès)赤 白 ロゼ
コスティエール・ド・ニーム(Costières de Nîmes)赤 白 ロゼ
クレレット・ド・ベルガルド(Clairette de Bellegarde)  
ヴァントゥー(Ventoux)赤 白 ロゼ
ヴァケイラス(Vacqueyras)赤 白 ロゼ
リラック(Lirac)赤 白 ロゼ
リュベロン(Luberon)赤 白 ロゼ
ジゴンダス(Gigondas)赤   ロゼ
タヴェル(Tavel)    ロゼ
ヴァンソーブル(Vinsobres)
ボーム・ド・ヴニーズ(Beaumes de Venise)
ケランヌ(Cairanne)赤 
ラストー(Rasteau)赤 白 ロゼ(全て甘口)
ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ(Muscat de Beaumes de Venise)赤 白 ロゼ(全て甘口)

シャトーヌフ・デュ・パプで認められているブドウの品種は、黒と白あわせて13種類あります。

黒ブドウ:グルナッシュ、シラー、ムルヴェードル、テレ・ノワール、ブラン・アルジャンテ、ミュスカルダン、サンソー、クーノワーズ

白ブドウ:ピクプール、クレレット、ブールブーラン、ルーサンヌ、ピカルダン

白ブドウのマルサンヌが認められていない点がポイントです。

ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズは甘口の赤・白・ロゼ(V.D.N.)のA.O.C.になります。

一方、ラストーは甘口の赤・白・ロゼ(V.D.N.)に加えて、普通の赤ワインも生産可能です。

学習のポイント

  1. シラー100%の赤のみが認められているAOCは?
  2. ヴィオニエ100%の白のみが認められている2つのAOCのうち、現在モノポールなのは?
  3. ローヌ地方で唯一、ロゼのみが認められているAOCは?
  4. ローヌ地方で唯一、赤とロゼのみが認められているAOCは?
  5. マルサンヌ、ルーサンヌのうち、AOC Châteauneuf du Papeで認めれていないのは?
  6. AOC Saint-Josephで使用しなければならないシラーの最低割合は?
  7. ローヌ地方のAOCの中で最も南にあるのは?
  8. ローヌ地方のAOCの中で最も北にあるのは?
  9. AOC Beaumes de Veniseの生産可能色は?

解答

  1. Cornas
  2. Château-Grillet
  3. Tavel
  4. Gigondas
  5. マルサンヌ
  6. 90%以上
  7. Costières de Nîmes
  8. Côte-Rôtie
  9. 赤のみ(Muscat Beaumes de Veniseは甘口の赤、白、ロゼが生産可能)

終わりに

chapoutier

ローヌ地方は、アルコール度数も高めで、力強い赤ワインで特に有名です。

ステーキなど食べ応えのある料理との相性が抜群です!赤ワイン好きなら一度試して頂きたい産地の一つです。

以上がローヌ地方のご紹介になりますが、フランス中では分量も少なく覚えやすい産地の一つではないでしょうか。

次回はローヌ地方の南東、プロヴァンス地方について書きます!

>ローヌの赤ワインの銘柄はこちら!

 
 
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