モエ・エ・シャンドン(Moët & Chandon)はシャンパンのブランドで、年間の生産量が世界で一番多いシャンパンです。
そのため、飲食店、酒屋はもちろん、スーパーやコンビニなどでも頻繁に売られています。
モエ・エ・シャンドンは、アパレルブランドのルイ・ヴィトングループ(LVMH)に属し、その傘下には高級シャンパンの代表格であるドンペリニヨン(Dom Pérignon)もあります。
※シャンパン(Champagne)は、フランスのシャンパーニュ地方で生産されるスパークリングワインのことです(使用可能なブドウの品種、製法、熟成期間など細かいルールがあり、それらを満たしていない場合、シャンパンと名乗ることができません)
モエ・エ・シャンドンの種類

モエ・エ・シャンドンをはじめとするシャンパンは、大きく2種類に分けることができます。
収穫年の記載の有無(=ヴィンテージ)と味わいです。
<ヴィンテージ>
- ノン・ヴィンテージ(Non Vintage, NV)
- ヴィンテージ(Vintage)
<味わい>
- 辛口(ブリュット、Brut)
- 甘口(ネクター、Nectar)
- ロゼ(Rosé)
ノン・ヴィンテージとは、異なる収穫のブドウで造ったワインをいくつかブレンドして、毎年安定して生産される銘柄になります。
一方、ヴィンテージはいいブドウが収穫された年に造られる銘柄になります。必ずその年に収穫したブドウのみを使用し、ボトルには2008, 2012のように収穫年が表記されます。
また、シャンパンの製造ルールとして、ノン・ヴィンテージは15ヶ月以上、ヴィンテージは36ヶ月以上の熟成期間が定められています。
ノン・ヴィンテージの価格は、ヴィンテージに比べると低く、安定しています。
ヴィンテージは出荷までに時間がかかるため、価格は高めで、さらにシャンパンの出来(収穫年)によって価格が変動します。
さらには、シャンパンには辛口、甘口、ロゼなどがあります。今回はこの3つに分類しようと思います!
※シャンパンの甘さには、糖度によって細かく段階に分けられていますが、モエ・エ・シャンドンにおいては甘口の種類が2つしかないので説明を省略します
辛口のモエ・エ・シャンドン
モエ・エ・シャンドンの辛口シャンパンは、ノン・ヴィンテージとヴィンテージの2種類です。
ドライでフレッシュなノン・ヴィンテージは和食にも合わせやすく、お寿司との相性も抜群です。
ヴィンテージは熟成期間が長いため、香りに複雑みが増し、渋みも感じられます。
2つの味わいの違いを比べてみるのも面白いのではと思います。
モエ・エ・シャンドン ブリュット・アンペリアル

ブリュット・アンペリアル(Brut Impérial)がモエ・エ・シャンドンの最もスタンダードな銘柄になります!
辛口でドライな味わいは、様々なシーンで楽しむことができるまさに王道のシャンパンです。
お土産やギフトにも向いています。値段は箱付きで5,000~6,000円ほどになります。
モエ・エ・シャンドン グラン・ヴィンテージ 2012

こちらはヴィンテージになります。2021年現在、市場で最も流通しているのが2012年だと思います。
黒色のラベルに大きく2012と書かれているため、すぐに分かるかと思います。
ノン・ヴィンテージよりも複雑な味わいで、熟成のおかげでトーストやバターのような香りも感じられます。
価格はヴィンテージシャンパンとしてはお手頃で、約8,000円前後となっています。
甘口のモエ・エ・シャンドン
モエ・エ・シャンドンの甘口シャンパンは2種類あります。(ロゼは除く)
その中でも、アイス・アンペリアルは氷を入れて飲むことを前提に造られた珍しいシャンパンです。
シャンパンの味が苦手な方でも、甘口は好きという方も一定数いますし、お食事やおつまみがなくても楽しめるのも魅力です!
モエ・エ・シャンドン アイス・アンペリアル

モエ・エ・シャンドンのアイス・アンペリアル(Ice Impérial)は、グラスに氷を入れて飲むことを想定したちょっと珍しいシャンパンです。
真っ白なボトルは、雪を連想させ涼しげな印象を与えます。上部のリボンの色は黒です。
トロピカルフルーツの香り、程よい甘さと果実味のフレッシュさが堪能できます。
もちろん、お食事と合わせてもいいですが、そのままでも十分に楽しむことができます!
値段は、7,000円前後です。
モエ・エ・シャンドン ネクター・アンペリアル

ネクター・アンペリアル(Nectar Impérial)がモエ・エ・シャンドンの甘口シャンパンになります。
以前は黒でしたが、現在はネイビーのラベルが採用されていて、上品な印象を受けます。
爽やかな柑橘類とトロピカルフルーツの香り、飽きの来ない優しい甘味とフルーティーな味わいが口の中で広がります。
シャンパンが苦手な方でも、とても飲みやすい銘柄なので、ぜひ試していただきたいです!
値段は6,000~7,000円ほどになります。
ロゼのモエ・エ・シャンドン
モエ・エ・シャンドンには、これまでご紹介したすべての銘柄にロゼが存在します。
モエ・エ・シャンドン ロゼ・アンペリアル

ロゼシャンパンの定番銘柄の一つで、スーパーなど様々な場所で手に入れることができます。
ボックスもピンク色ですので、女性の方へのプレゼントにも最適です。
いちごやラズベリーを思わせる香りと、ドライかつ爽やかでありながらしっかりとした味わいがあり、多様な料理に合わせることができる万能なシャンパンです。
さらには、鮮やかなピンクの色調がその場に彩りを与えてくれます!
値段は5,000~6,000円ほどです。
モエ・エ・シャンドン グラン・ヴィンテージ・ロゼ 2012

ヴィンテージのロゼになります。2021年現在、年式は通常のと同じ2012年が最も手に入るやすいです。
少しオレンジがかったコーラルピンクの色調が美しいです。
ベリー系と柑橘系が合わさった香り、ヴィンテージであるがゆえに渋みも感じられる味わいは特別な日の食卓にぴったりです!
値段は9,000円前後になります。
モエ・エ・シャンドン アイス・アンペリアル・ロゼ

氷を入れて飲む甘口のシャンパン、アイス・アンペリアルのロゼになります。甘口のロゼは珍しいかと思います。
白のボトルにピンクのリボンが描かれています。
赤いベリー系の香り、しつこくない甘さとフルーティーさが堪能できます。
氷とロゼの見た目も美しく、気分を高めてくれること間違いなしです!
値段は7,000円前後となっています。
モエ・エ・シャンドン ネクター・アンペリアル・ロゼ・ドライ

モエ・エ・シャンドン ネクター・アンペリアル・ロゼ・ドライは甘口のロゼワインになります。(ドライと書いてありますが、甘口です)
煌びやかなボトルが目を引き、ラベルには大きく「N.I.R」 と書かれています。(Nectar Impérial Roséの頭文字)
レッドベリー系にバニラを少し加えたようなアロマ、口に入れた時に感じられる甘みと酸味のバランスが絶妙です!
値段は約7,000円ほどです。
モエ・エ・シャンドンの選び方
最後に今回ご紹介した8つの種類についてまとめました。宜しければ選ぶ際の参考にしてみて下さい!
モエ・エ・シャンドンについてもっと詳しく知りたい方は公式ホームページをご覧に下さい。
- ブリュット・アンペリアル → シャンパンの定番、食事に合わせやすい!
- ロゼ・アンペリアル → ロゼシャンパンの定番、手土産やプレゼントに!
- グラン・ヴィンテージ 2012 → ワンランク上のシャンパンにトライ!
- グラン・ヴィンテージ・ロゼ 2012 → 贅沢したい特別な日に!
- ネクター・アンペリアル → 辛口が苦手な方、あるいはデザートに!
- ネクター・アンペリアル・ロゼ → 誕生会やクリスマスなど華やかな場に!
- アイス・アンペリアル → 暑い夏の日にぴったり、食前酒にも!
- アイス・アンペリアル・ロゼ → 食前酒、リゾート気分を味わいたい時!