ジュラ&サヴォワ地方のワインの産地と特徴について

今回は、ジュラ(Jura)とサヴォワ(Savoie)地方についてです。

試験対策においては、それほど情報量の多い産地ではありません。実際の試験に出題されても1問程度だと思います。

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目次

ジュラ地方

ジュラ(Jura)地方は、フランスのワインの名産地であるブルゴーニュ地方の東部、スイスのジュネーブにほど近い地域になります。

フランスの化学者ルイ・パスツール(Louis Pasteur)の出身地でもあります。

ルイ・パスツールはアルコールの発酵原理や低温殺菌法を解明し、ワインの製法にも大きな影響を与えています。

この地域は赤ワイン、白ワイン、ロゼワインに加えて、黄ワイン(vin jaune)藁ワイン(vin de paille)という特殊なワインを生産しています。

ブドウの品種

ジュラ地方のブドウ栽培面積は約3,400ヘクタールになります。

ジュラでは、特殊な地質から独自のブドウの品種が栽培されています。

また、お馴染みの品種でも別名で呼ばれていますので併せて覚えましょう!

<黒ブドウ>
プルサール(Poulsard)
トゥルソー(Trousseau)
ピノ・ノワール(Pinot Noir)

<白ブドウ>
サヴァニャン(Savagnin)
シャルドネ=ムロン・ダルボワ(Chardonnay=Melon d’Arbois)

黄ワインの製法

黄ワイン(ヴァン・ジョーヌ)を作る際、品種はサヴァニャンを使用します。

オーク樽で収穫した年から6年目の12月15日まで熟成させなければなりません。

そのうち、60ヶ月は酵母菌の一種である産膜酵母で熟成させなければなりません。

この熟成期間はフランス産のワインの中では最長で、7年目の1月1日以降出荷が可能となります。

また、熟成期間に補酒(Ouillage)をすることは禁じられています

容器も特殊で、620mlのクラヴラン(clavelin)に入れます。

藁ワインの製法

藁ワイン(ヴァン・ドゥ・パイユ)は藁に敷いて乾燥させたブドウを使用したワインです。

ブドウの水分が減ることによって、糖度の高い甘口のワインができます。

圧搾時の糖度には規定があり、320g/lより大きく420g/l未満でなければなりません。

熟成期間は3年目の11月15日まで、そのうち18ヶ月以上は木樽での熟成が必要と決められています。

使われるブドウの品種は、ムロン・ダルボワ(=シャルドネ)、サヴァニャン、プルサール、トゥルソーです。

4つの生産地区

ジュラ地方には大きく4つの生産地区があります。

  1. アルボワ(Arbois)
  2. ピュピラン(Pupillin)
  3. レトワール(L’Étoile)
  4. シャトー・シャロン(Château-Chalon)

それでは、それぞれの地区をマップで確認してみます。

主なA.O.C.

ジュラ地方の主要なA.O.C.は7つあります。

アルボワがジュラで最も生産量の多いA.O.C.になります。

  1. アルボワ(Arbois)
  2. アルボワ・ピュピラン(Arbois Pupillin)
  3. レトワール(L’Étoile)
  4. シャトー・シャロン(Château-Chalon)
  5. コート・デュ・ジュラ(Côtes du Jura)
  6. クレマン・デュ・ジュラ(Crémant du Jura)
  7. マクヴァン・デュ・ジュラ(Macvin du Jura)
 ロゼ
アルボワ
アルボワ・ピュピラン
レトワール  
シャトー・シャロン    
コート・デュ・ジュラ

シャトー・シャロンは黄ワインのみを生産しているところがポイントです。

クレマン・デュ・ジュラはスパークリングワイン(白・ロゼ)のA.O.C.になります。

マクヴァン・デュ・ジュラはアルコール度数を高めたヴァン・ドゥ・リキュール(Vin de Liqueur)のA.O.C.になります。

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サヴォワ地方

サヴォワ地方はスイスの国境近くにあり、レマン湖から流れるローヌ川(Rhône)が真ん中を通っています。

フランスの中では比較的マイナーな生産地だと思いますが、2015年からサヴォワ地方のA.O.C.の一つであるクレマン(Crémant)がスパークリングワインの名称となり年々知名度が上がっているような気がします。

サヴォワ地方のワインの約70%が白ワインになります。

ブドウの品種

サヴォワ地方の主なブドウの品種は4つです。

中でもモンドゥーズは、この地方のみで栽培されています。

<黒ブドウ>
モンドゥーズ(Mondeuse)

<白ブドウ>
アルテス(Altesse)
ジャケール(Jacquère)
シャスラ(Chasselas)

3つの生産地域

サヴォワ地方には代表的な生産地域が3つあります。

  1. セイセル(Seyssel)
  2. ヴァン・ドゥ・サヴォワ(Vin de Savoie)
  3. ビュジェイ(Bugey)

セイセルとビュジェイの位置を地図に載せておきます。

ヴァン・ドゥ・サヴォワはローヌ川左岸に広がる産地になります。

主なA.O.C.

最後にサヴォワ地方の主要A.O.C.を紹介してこの記事は終わりたいと思います。

  1. ヴァン・ドゥ・サヴォワ(Vin de Savoie)
  2. クレマン(Crémant)
  3. セイセル(Seyssel)
  4. ビュジェイ(Bugey)
 ロゼ白泡ロゼ泡
ヴァン・ドゥ・サヴォワ 
クレマン    
セイセル   
ビュジェイ

クレマンは2015年からスパークリングワインの呼び名として使われるようになりました。瓶詰めから出荷まで最低でも12ヶ月熟成させることが決められています。

セイセルは、アルテス100%のワインを生産しています。

また、ビュジェイはすべてのワインを生産しているところもポイントです。

まとめ

ジュラ地方は試験対策として特殊なワインの製法と主要なA.O.C.を中心に覚えましょう。

サヴォワ地方は最低限セイセルについては知っておくといいと思います。

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tori
フランス出身。ワインと旅行が大好きな20代。
昨年スクールに通ってワインエキスパートを取得し、現在はWSET Level3を勉強中。

仏検準1級
JSAワインエキスパート
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