スペインのワインの産地と特徴について

スペインのワインは輸出量世界一位(2017年のデータ)なので、見かけることが多いと思います。

お手頃な価格で美味しいワインを楽しめることもあり人気があります。

筆者もスペインを旅行したことがありますが、食事が美味しくまた訪れたい国の一つです!

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目次

スペインの概要

スペインのぶどう栽培は紀元前に始まっており、長い歴史があります。

ブドウの栽培面積は約96万haで、フランスやイタリアを超えて世界一です。(2016年)

少し意外かもしれませんが、スペインは山脈が多く国土の平均標高が高い国でもあります。そのため、地域によって気候・土壌が異なり、様々なワインが作られています。

ワイン生産量は年間約4,400万hLです。

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原産地呼称制度

スペインの地理的呼称の法律はフランス(1935年)よりも早い1933年に定められました。

原産地呼称D.O.(Denominación de Origen)が制定され、2009年からはヨーロッパの規則に従いD.O.PとI.G.Pに分けられています。

分類は下記の通りです。試験対策では日本語の意味と名称が対応するように覚えます。

  1. V.P.C.
  2. V.P.
  3. D.O.Ca
  4. D.O.
  5. V.C.
  6. Vino de la Tierra

①〜⑤:D.O.P、⑥:I.G.P.

V.P.C.(Vino de Pago Calificado)で上質単一ブドウ畑のワインで、D.O.Pの分類の頂点にありますが、2020年現在まだ認定された畑はありません。

V.P.(Vino de Pago)は単一ブドウ畑のワインで、約20の畑が認められています。

D.O.Ca.(Denominaciòn de Origen Calificada)は、D.O.の中で高品質なワインになります。1988年に制定され、1991年にリオハ、2009年にプリオラートが認定されました。

D.O.(Denominaciòn de Origen)は原産地呼称のワインになります。

V.C.(Vino de Calidad con Indicaciòn Geográfica)は特定の地域のブドウから作られた地域名ありのワインで、V.C.の認定から5年後にD.O.への申請をすることができます。

主なブドウの品種

スペインワインで使用される主なブドウの品種になります。

<黒ブドウ>

  • テンプラニーリョ(Tempranillo)※複数の別名あり
  • ガルナッチャ・ティンタ(Garnacha Tinta)
  • カリニェナ(Cariñena)
  • ボバル(Bobal)
  • モナストレル(Monastrell)

<白ブドウ>

  • アイレン(Airén)
  • マカベオ(Macabeo)
  • アルバリーニョ(Albariño)
  • パロミノ(Palomino)※主にシェリー酒
  • ペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez)※主にシェリー酒

栽培面積はテンプラニーリョ、アイレンが最大です。

主な生産地域

スペインの生産地域は下記の通りです。

  • リオハ(Rioja)
  • ナバーラ州(Navarra)
  • アラゴン州(Aragón)
  • カタルーニャ州(Cataluña)
  • バレンシア州(Valencia)
  • ムルシア州(Murcia)
  • カスティーリャ・ラ・マンチャ州(Castilla La Mancha)
  • マドリッド州(Madrid)
  • カスティーリャ・イ・レオン州(Castilla y León)
  • エクストレマドゥーラ州(Estremadura)
  • ガリシア州(Galicia)
  • バスク州(Vasco)
  • アンダルシア州(Andalucía)

下の地図で各地域の位置を確認できます。

spain

リオハ

リオハはスペイン最高峰のワインの産地の一つです。スペインで初めてD.O.Caに認定された地域です。(1991年)

赤ワインが約9割を占めています。

エブロ川沿いにぶどう畑が広がっており、リオハワインの産地はさらに細かく3つのエリア(サブリージョン)に分けることができます。

  1. リオハ・アルタ(Rioja Alta)
  2. リオハ・アラベサ(Rioja Alavesa)
  3. リオハ・オリエンタル(Rioja Oriental)

リオハ・アルタはエブロ川上流にあり、濃厚な赤ワインが造られています。

リオハ・アラベサはエブロ川左岸でさっぱり目の赤ワインから濃厚なワインまで様々です。

リオハ・オリエンタルはエブロ川下流でロゼワインやアルコール強めの赤ワインが造られています。

ナバーラ州

ナバーラ(D.O.)はテンプラニーリョやカベルネ・ソーヴィニヨンを中心とした赤ワインを生産するです。

リオハワインと比べると価格はお手頃で、デイリーワインとしても楽しむことができます。

アラゴン州

アラゴン州はぶどうの品種であるカリニェナ(カリニャン)の原産地として知られています。

D.O.の数は4つで、ソモンターノ(Somontano)やカリニェナ(Cariñena)が有名です。

カタルーニャ州

カタルーニャ州は地中海に面する地域で、バルセロナが属する州です。

リオハと共にスペインを代表する産地プリオラート(Priorato)があります。

プリオラートは2009年に認定された2つ目のD.O.Caです。

また、スパークリングワインであるカヴァ(Cava)の産地であるペネデス(Penedés, D.O.) もカタルーニャ州です。マカベオやチャレロをはじめ、シャルドネやピノ・ノワールを栽培しています。

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バレンシア州、ムルシア州

バレンシア州は、カタルーニャ州のすぐ南に位置しています。

3つのD.O.があり、テンプラニーリョやボバルを主体とした赤ワインや辛口の白ワインが造られています。

ムルシア州はバレンシア州の南で、同じく3つのD.O.があります。

スパイシーな赤ワインやロゼがメインとなっています。

カスティーリャ・ラ・マンチャ州

ラ・マンチャ(D.O.)は、スペイン最大のワイン生産量を誇ります。

ぶどうの栽培面積も約16万8000haで、これは原産地呼称の中で世界最大となります。

品種はアイレン、ビウラ(=マカベオ)、センシベル(=テンプラニーリョ)などです。

また、スペインで初めてV.P.に認められたドミニオ・デ・バルデプーサ(Dominio de Valdepusa)も州内にあります。

マドリッド州

スペインの首都があるマドリッド州には、ビノス・デ・マドリッド(Vinos de Madrid, D.O.)があります。

ビノス・デ・マドリッドは、さらに3つのサブリージョンに分けることができ、その中の一つであるアルガンダが全体の約8割の生産量を占めています。

カスティーリャ・イ・レオン州

カスティーリャ・イ・レオン州はマドリッド州の北西にあり、リベラ・デル・ドゥエロ、ルエダ、トロの3つのD.O.があります。

リベラ・デル・ドゥエロ(Ribera del Duero)はベガ・シシリアの『ウニコ』などスペインを代表するワインを生産しています。赤とロゼのみでしたが、2019年より白ワインの生産も認められました。

なお、リベラ・デル・ドゥエロではテンプラニーリョのことをティント・フィノ(Tinto Fino)またはティント・デル・パイス(Tinto del Pais)と呼んでいます。

エクストレマドゥーラ州

エクストレマドゥーラ州はポルトガルに隣接する地域で、イベリコ豚の名産地です。

ワインはリベラ・デル・グアディアナ(Ribera del Guadina)がD.O.として認められています。

コストパフォーマンスの良いワインの産地となっています。

ガリシア州

大西洋に面するガリシア州は、スペイン屈指の白ワインの産地です。

D.O.は5つあり、リアス・バイシャス(Rias Baixas)やリベイロ(Ribeiro)などがその代表です。

リアス・バイシャスはアルバリーニョという白ぶどうの品種を主に栽培しています。

バスク州

バスク州は、大西洋からフランスとの国境沿いに位置するエリアで、美食の地として知られています。

バスク州のサン・セバスティアンのバスは世界的観光地で、日本でもバスクチーズケーキが話題となりました。

ワインはこの地固有のチャリコが有名です。アルコールは弱めで、さっぱりとした味わいになっています。

アンダルシア州

スペイン本土の最南に位置するのがアンダルシア州です。

アンダルシア州は、ワインを蒸留したシェリー酒の産地として知られています。

以上、スペインのワインの産地になります。

スペインは流通量が多く、価格も抑え目なところがポイントだと思います。

ぜひスペイン産ワインを飲んでみてはいかがでしょうか。

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tori
フランス出身。ワインと旅行が大好きな20代。
昨年スクールに通ってワインエキスパートを取得し、現在はWSET Level3を勉強中。

仏検準1級
JSAワインエキスパート
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