フランス語の接続法(que~)を徹底解説!

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フランス語の接続法について解説します。

直説法をまだ学習していない人は必ず直説法から先に学ぶようにして下さい。

>直説法の解説はこちら

目次

接続法とは

接続法(le subjonctif)は、直説法(l’indicatif)の次に使われると言っても過言ではありません。

直説法は客観的事実を伝えるのに対し、接続法は主観的な事柄を述べる時に使います。

① J’ai dit que Paul est venu vers midi.
  私はポールがお昼頃に来たと言いました。

② Je suis heureux que Paul soit venu vers midi.
  私はポールがお昼頃に来たことが嬉しかったです。

文①はお昼頃にポールが来たという事実を述べています。

それに対し、文②はお昼頃にポールが来たことが嬉しかったという個人的な事を述べているので、接続法になっています。

また、主語を含む部分を主節、que以降を従属節と呼びます。

文②の場合、je suis heureuxが主節、que Paul soit venu vers midiが従属節になります。

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時制

接続法には時制が4つあります。

  1. 接続法現在:現在or未来の主節に対して、従属節も現在or未来
  2. 接続法過去:現在or未来の主節に対して、従属節は過去
  3. 接続法半過去:過去の主節に対して、従属節は未来
  4. 接続法大過去:過去の主節に対して、従属節も過去

①の例
Je voudrais que vous veniez à 19h
19時に来て欲しいです。

②の例
Ses parents sont heureux qu’il soit revenu sain et sauf.
彼の両親は彼が無事に帰ってきたことが嬉しいです。

③の例
Je voulais qu’elle pût réussir son examen.
私は彼女が試験に合格することを望んでいました。

④の例
Anne voulait que Sarah fût venue le jour avant.
アンヌはサラが前の日に来ることを望んでいました。

フランス語を学習して日の浅い方は、まずは現在と半過去の2つを覚えましょう

動詞の活用表によっては過去と大過去は載っていないこともあります。

活用

接続法現在

まずはavoirとêtreからです。

avoirêtre
j’aieje sois
tu aiestu sois
il/elle aitil/elle soit
nous ayonsnous soyons
vous ayezvous soyez
ils/elles aientils/elles soient

その他の動詞は語尾が下記のようになります。

je-e
tu-es
il/elle-e
nous-ions
vous-iez
ils/elles-ent

接続法過去

  • 助動詞の接続法現在+過去分詞

接続法過去は、助動詞avoirもしくはêtreの接続法現在と動詞の過去分詞になります。

直説法の複合過去と同じような構成です。

接続法半過去

avoirêtre
j’eusseje fusse
tu eussestu fusses
il/elle eûtil/elle fût
nous eussionsnous fussions
vous eussiezvous fussiez
ils/elles eussentils/elles fussent

その他の動詞は語尾が下記のようになります。

je-sse
tu-sses
il/elle-^t
nous-ssions
vous-ssiez
ils/elles-ssent

単数形三人称(il/elle)の時は、直前の母音にアクサンシルコンフレックスが付きます

接続法大過去

  • 助動詞の接続法半過去+過去分詞

接続法大過去は、助動詞avoirもしくはêtreの接続法過去と動詞の過去分詞になります。

こちらも直説法の大過去と同じような構成です。

まとめ

ここまで接続法の概要、用法、活用を説明してきました。

別の記事で、接続法を伴う主節の動詞について触れたいと思います。

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